ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第18番

第1楽章

17番までで幻想曲風ソナタはひとまず終了。18番は4楽章制の古典的なソナタへの回帰を見せているが、新しい試みも幾つか見られる。 第1楽章は、単純な音型で始まる。

この単純な音型も曲全体で何度も使われる。

この主題は旋律的で対照的だ。

展開部。2つ目の音型が主に使用される。

再現部。

第2楽章

第2楽章はこれまでの4楽章制ソナタであれば緩徐楽章が配置されるところだが、18番ではスケルツォが配置されている。スタカートが多用された軽快な走り回るかのような曲。

メロディよりもリズムとスタカートが重視されている。

最後はppで静かに終わる。

第3楽章

第3楽章は、どこか懐しい感じのする暖かなテーマで構成されたメヌエット。

2つ目のテーマも同じ雰囲気のもの。

トリオも長調で柔らかな雰囲気が続く。

最初の2つのテーマが繰り返される。

最後にコーダが置かれ、静かに終わる。

第4楽章

第4楽章は、即興的なメロディの走り回っているかのような速い楽章。どのメロディも旋律というよりはリズムが特徴的だ。

このリズムは曲全体を通して繰り返し用いられる。

展開部。2番目のテーマのリズムが繰り返し用いられる。

再現部。

最後は、最初のテーマが繰り返されて終わる。

楽譜引用はヘンレ版から。